2004-05-07-Friday

<講義 講義名="金融論" 限="2" 担当="数阪孝志">
<日付 曜日="金">5/7
<配布プリント枚数>1 - 金融論第4回

  1. 利子率(金利)とは何か?
    1. 賃金の貸借には利子がともなう。
    2. なぜ、資金の貸借で利子が発生するのか
    3. 金融資産は、さまざまな形態で保有され、収益を生む可能性を持っている
    4. 資金を貸し付けることは、自分が持つその可能性を貸し付けた相手に譲渡することになる。
    5. 貨幣保有の動機
      1. 取引動機
      2. 予備的動機
      3. 資産保有動機
    6. 貨幣需要
      1. 利子率が低いほど人々が保有しようとする貨幣量は大きくなる - 貨幣需要
      2. 一般的に所得水準が高くなればそれだけ取引量が増える - 貨幣需要が大きくなる
    7. 貨幣需要は利子率と所得水準によって決まる
      1. 貨幣需要関数 M(マネー) = L (貨幣需要関数) (Y{国民所得},r{金利 - rate})
    8. 貨幣供給
      1. 貨幣供給曲線 - 貨幣供給量が利子率とは独立に決まるとする。
  2. 利子率水準に影響を与える要因
    1. 利子率の期間構造
      1. 金融取引の短期と長期
      2. 利回り曲線(イールドカーブ)- 順イールド・逆イールド
    2. リスクプレミアム - 危険資産の利回りと安全資産の利回り格差をリスクプレミアムと呼ぶ。
    3. 物価上昇率 - 名目利子率と実質利子率の区別
      1. i = r + π (名目利子率 = 実質利子率 + インフレ率) の関係から。
      2. フィーッシャー方程式 - rのe乗 = i -πのe乗 (期待実質利子率 = 名目利子率 - 期待インフレ率)
  3. 利子率と利回り
    1. 資金貸借の場合
    2. 債権の場合
    3. 国債を例にして債券価格変動と利回り変動の関係を考えると…