2004-05-07-Friday

<講義 講義名="物流論" 限="3" 担当="齊藤実">
<日付 曜日="金">5/7
<配布プリント枚数>1.(日経) 2004年5月3日朝刊9ページ - 松下・ソニー、米で物流刷新
<小テスト>1. 湾岸戦争ロジスティクスの勝利といわれる理由を述べなさい(5分間). 解答 - 1991年親父ブッシュがイラクに戦争をしかけた。アメリカ軍を中心とする軍隊が短期間で電撃的な勝利を収めた。ロジスティクスにより、物資を最適に調達できたから。

  1. 新聞キーワード
    1. 家電物流版の「カンバン方式

  1. 斎藤実キヤノンヒアリングした話など - ロジスティクス部の課長と部長と2時間ほどしゃべった。
    1. 神奈川大学コピー機などは、みんなCANON製。
    2. 大量一括購入で費用を削減できたが、コピー速度が遅くてあくびが出るほど。
    3. モーダルシフト(輸送手段・輸送機関を変えること) - キヤノン製品の輸送のほとんどは、トラックに頼っていて、大気汚染が問題になっている。
    4. だから、船舶を輸送手段に用いることで環境負荷を減らそうとしている。
    5. 国土交通省でも、モーダルシフトによって、環境負荷を減らそうとしている。
    6. キヤノンの本社は、多摩川沿い(結構田舎?)にある。建物は、ダイナミック。
    7. 世界各地でのキヤノンの活動により、どの程度の環境負荷(CO2など) があるのかなどを計算している。どの程度の環境汚染の削減努力をしているのかを、外部にアピールするため。
    8. トラックからコンテナ輸送へ(鉄道、船など)
    9. キヤノンで話を聞いて、知的な印象を受けた(物流は、けっこう肉体的な話になりがちなので)
  2. 教科書8ページ (SCM - サプライチェーンマネジメント{供給連鎖管理} - 一企業の枠から、関連する企業群を包摂した、効率的物流管理を指向)
    1. 従来のやり方では在庫がたくさん出る
    2. サプライチェーンの結びつきをもっと強くすれば、在庫を減らすことができる。
  3. (教科書7ページ) SCMの実践としてECR,QR
    1. 食品業界のECR(efficient consumer response) ・ 繊維業界のQR(quick response){ECRより有名}
      1. 製品へのフィードバック早くしないと商品がすぐに陳腐化する。チョコボール(森永製菓)・マーブルチョコなどのロングセラー商品は例外。パソコンは3カ月ごとにモデルチェンジする。モデルチェンジしないと消費者が買ってくれない。
  4. SCMの特徴(教科書P7(2),P8(3)) - 建前の理論
    1. 共生の関係 … 消費者利益の最優先
    2. PARTNERSHIPの重要性(買う側{金をもっている方}が有利だが、それを悪用しない)
    3. WIN-WIN (両方が得をする関係) の関係を形成
    4. 利益の配分 (GAIN SHARING) … 利益を平等に配分しましょう、ということ。
  5. EDI (electronic data interchange)
    1. 異なる企業間の電子データ交換(インターネットが普及する以前は難しかった)
    2. 注文情報だけでなく販売情報の提供 … メーカーが情報を得て、オンデマンド生産ができる。