2004-05-21-Friday

<講義 講義名="物流論" 限="3" 担当="齊藤実">
<日付 曜日="金">5/21
<配布プリント枚数>0
<小テスト>あり

■小テスト

  1. 電子タグを付けた海上コンテナはなぜ必要か?
    1. (日経朝刊 5/12(水)) コンテナテロ官民で防止策、政府サミットでも討議、積み荷電子錠で封印
      1. ICチップ付きの電子タグをつけておく
      2. Door to Door の輸送 - 途中で開けない。電子錠とGPSの組み合わせで、物流管理をしようとしている。
  2. この授業の感想や要望点を書いて下さい。
  1. (教科書P32 図2-1) 小売本部が責任を持って物流配送をしている。
  2. 販売機能とロジスティクス機能
    1. 販売と連動するロジスティクス機能
      1. 販売する商品の調達
      2. 適切な商品を、適切な量だけ、適切なタイミングで
    2. 販売管理とロジスティクス管理
      1. POS (Point Of Sales 販売時点情報管理) の導入
      2. POSは最初アメリカで導入された (店員の盗難{内引き}を防ぐためなど)
      3. 日本では商品管理のために導入
      4. 店舗内の商品管理、在庫管理、受発注管理、供給管理が連動する。
  3. (教科書P34) 小売におけるロジスティクス機能の内部化
    1. 売店舗への流れの変化 … チェーン化された小売店舗への流れでは小売の守備範囲が小売物流センターまで広がっている。
    2. 調達ロジスティクス機能の重要性
      1. チェーン化による多店舗展開
        1. 一定のエリア内に多数の同一型店舗の設置
    3. 各店舗の調達効率性の追求
      1. ベンダー(VENDOR:納入業者)の集中
        1. 納入時間帯にトラックが集中して混雑
        2. 店舗の納入管理が煩雑
      2. 調達を集約化
        1. 店舗への調達を自ら管理
        2. 物流センターの設置へ - 業態の差(コンビニは安売りしない、など)
  4. (教科書P36) 小売業態別の小売業務、業態別ロジスティクスの特性
    1. コンビニの特徴
      1. 1回あたり発注するロットが小さい
      2. バラ納品が極めて多い
      3. リードタイム(注文してから届くまでの時間)が極めて短い
      4. 供給頻度が極めて多い
      5. 在庫が極めて少ない
      6. 情報システムが進んでいる
  5. コンビニエンスストアロジスティクスセブンイレブンが業界1位なのは独自の多頻度小口物流システムをもっているから)
    1. 店舗展開の特徴
      1. 狭い店舗に多品種の品揃え
        1. 弁当、加工食品、日用雑貨、本
      2. 店舗在庫の最小化
        1. バックヤードの最小化、狭いスペースで利潤の最大化
    2. 多頻度小口物流の典型
      1. 売れた商品を配送で補充
        1. 少量ずつ補充、高い配送頻度
      2. 多品種の商品を束ねて配送
        1. 配送コスト削減の必要性
    3. ロジスティクスの重要性
      1. 高度な配送要求に応え、コスト削減の実現
        1. 高度なシステム化が必要
  6. (教科書P37 図2-3) コンビニエンスストアにおける配送車両数の推移
    1. 1店舗あたりの配送車両数(1974年(創業当時)70台。1999年は10台。)を減らすことによって、環境負荷の低下をアピールしている。
  7. (教科書P38 図2-4) コンビニエンスストアの温度帯別共同配送システム(セブンイレブンジャパン)
    1. 窓口卸売業者をセブンイレブンは利用。