2004-10-29 ■ 金 神奈川大学 講義科目 2004年度科目 2限 金融論 数阪孝志 出欠 - なし 連絡事項 - プリント - 2枚 コラム - なぜ不良債権問題が起こったか 金融論 (第19回) - 参考文献:神戸伸輔 『入門ゲーム理論と情報の経済学』 日本評論社、2004年 先週のキーワード 逆選択 (adverse selection) - 事前情報が非対称 モラルハザード (moral hazard) - 期中情報が非対称 今週のキーワード 逆選択に対する対策 シグナリング - 情報を持っている側が工夫して情報を持っていない側に伝達すること。 スクリーニング - 情報を持っていない側が、情報を持っている相手に対して、いくつかの選択肢を提示してそこから選ばせること。 エージェンシー問題 - 利害が一致しないとエージェンシー (代理人。仕事を引き受ける人。) はプリンシパル (依頼人。仕事を依頼する人。) が望んだように行動しない。情報が非対称な状況でエージェンシー問題が発生する → モラルハザード モラルハザードに対する対策 モニタリング - プリンシパルがエージェンシーの行動を監視する情報の非対称性の解消を目指す。 インセンティブ契約 - 結果としての指標に報酬を連動させるエージェンシー問題の解決を目指す。