2004-05-27-Thursday

<講義 限="1" 講義名="交通論" 担当="齊藤実">
<日付 曜日="木">5/27
<小テスト>あり.質問(5分間) あなたが身近に感じるモータリゼーションについて説明しなさい。
<配布プリント枚数>1

  1. 新聞記事 (来週この記事に関する小テストをする)(THE JAPANTIMES , TUESDAY MAY 25 2004) AMERICAN Airlines begins daily nonstop runs from Narita to L.A.
  1. 交通の歴史 - 輸送機関の変遷
    1. イノベーションとしての交通手段の発達
      1. Innovation(技術革新)の重要性
      2. 輸送手段は新しいイノベーションとして出現 (19世紀の頃から交通の発達が著しい)
    2. 19世紀における交通のイノベーション(鉄道) - 西部劇(白人がインディアン{ネイティブアメリカン}をやっつける)
      1. 馬車や水運に代わる革新的交通手段(鉄道)の出現 - 蒸気機関産業革命
      2. 蒸気機関の利用 → 大量輸送、高速輸送、輸送コスト低下を実現
        1. ボウリング・フォー・コロンバインマイケルムーア
        2. カンヌ映画祭パルムドール華氏911同時多発テロ、ディズニーが配給停止
        3. フロンティアライン(西漸運動) - 19世紀末に消滅(最西端まで開拓しつくした)。アメリカ横断鉄道ができたことによって、工業も農業も発達した。
      3. 国民経済の形成を促進
    3. 20世紀における交通のイノベーション(自動車、航空機)
      1. 内燃機関を利用した新たな交通機関 - 石油を爆発させる、環境問題を引き起こす
      2. 自動車 - 弾力的で迅速な輸送、個人の利便性を極大化 - 電気自動車
      3. 航空機 - 長距離高速輸送の実現 - 第一次世界大戦(偵察 → 爆撃 → 戦闘機)。第二次世界大戦では爆撃機(B29)が戦略上重要な意味をもった。ゼロ戦。日本の航空機産業はアメリカの航空産業を支えるまでになっている。
  2. 自動車が普及する要因 - 自家用車を例に
    1. 利用者の高い利便性を実現 - Door to Door(乗り換えがなく目的地へ直行)
    2. 運行の弾力性・柔軟性 (行き先を自由に変更可能)- バスや鉄道はダイヤグラムにしばられる
    3. 快適性の確保・プライバシーの保護
    4. コストの幻想性 - 自家用車を使った方が安く感じる。車検代・自動車保険代などは考えない。
  3. 自動車生産システムの発達
    1. Ford system - ベルトコンベア方式
      1. ヘンリーフォードによるフォードT型車 - 自動車を奢侈品(しゃしひん - ぜいたく品)から一般大衆の必需品へ
      2. 自動車の大量生産方式の確立
        1. ベルトコンベヤ方式、流れ作業
        2. 生産工程を単純な作業に分解
        3. 熟練労働者を排除し単純労働者を採用
  4. 日本の優れた生産システム
    1. JIT (Just In Time) - 間にあわせる。