2004-05-14-Friday

<講義 講義名="物流論" 限="3" 担当="齊藤実">
<日付 曜日="金">5/15
<配布プリント枚数>0
<小テスト>なし

  1. 講義で取り扱った新聞記事など
    1. (朝日 5/8) 郵政民営化,商社マン(物流企業だと利害関係が発生するため)に白羽の矢、準備室に三菱商事の若手、国際物流のノウハウ学ぶ … 世界的なシステムの構築が大きな課題となる
    2. (日経夕刊 2004年 5/11(火)) 海上コンテナ不足、荷動き活発リース料金を2〜3割上昇、欧州・アジア向け運賃上げ普及
    3. (日経朝刊 5/12(水)) コンテナテロ官民で防止策、政府サミットでも討議、積み荷電子錠で封印
      1. ICチップ付きの電子タグをつけておく
      2. Door to Door の輸送 - 途中で開けない。電子錠とGPSの組み合わせで、物流管理をしようとしている。



  1. 国際物流ではコンテナの役割が大きい - COSCO(コスコ) … 中国の船会社
  2. 国際標準(ISO) のコンテナ(2種類しかない) - 今のコンテナ船は大型化している。今は、1船で6000個(20フィートコンテナ) 運ぶ。昔は、2000〜3000個ぐらい。
    1. 40フィートコンテナ
    2. 20フィートコンテナ
  3. コンテナの単位 (TEU - Twenty foot equivalent unit:20フィート換算)


  1. テキスト2章p31,小売販売機能とロジスティクス(消費者ニーズ起点のロジスティクスへの転換)
  2. 最近における小売業の変化
    1. 小売主導の流通への転換 … 従来はメーカー主導の流通(プッシュ型)
      1. 建値(たてね)制の形成 - 小売が売る値段を、メーカーが決めること。メーカー希望小売価格など。本来、小売はいくらで消費者に売ろうが勝手。
      2. 閉鎖的な流通経路の形成(特約問屋{特定のメーカーの卸をする[小売の安売りなどを防ぐため]}など) - 卸はいろんなメーカーから商品を集め小売にさばくのが本来の役割。
    2. 現在は小売主導の流通(プル型)
      1. オープン価格制 … 小売によって値段が変わる
      2. 窓口問屋(⇔ 特約問屋)制への転換 - 小売が窓口(卸)を指定して、そこから一気に仕入れる。
    3. 小売業の巨大なバイニングパワー(購買力)の形成 … メーカーは小売業を無視できなくなってきている。
      1. 巨大小売業の台頭と成長 - 総合スーパー,ディスカウントストア,コンビニエンスストア
    4. 消費ニーズを的確に把握
      1. 消費者に一番近いポジション
      2. 膨大な販売情報を把握 … コンビニでプライベートブランドが開発されている。