2004-11-04 わが国の航空産業の現状・高度成長までの航空産業 木 神奈川大学 講義科目 2004年度科目 1限 交通論 齊藤実 連絡事項 - プリント - 0 出欠・小テスト - LCCとは何か。これはイギリスでは何と呼ばれているのか。また、その (後者の) 簡単な事例を述べよ。 ノート ハブ空港使用の弊害 航空機の利用が集中、慢性的な渋滞 長い待機時間、遅延が恒常化 わが国の航空産業の現状 航空産業への新規参入が実現 (1998年) スカイマーク、AIRDO 1998年 クローズアップ現代 (NHK) のビデオ等 スカイマークエアラインズが、ドル箱路線に新規参入した (東京 - 福岡 間) 大手は、それに伴って特定の便に限って値下げ圧力をかけた。 航空業界は規制緩和の方向へ動いている。 どうやって既存の路線の半分の料金を実現したのか? 機体はリースした (コストの16%) 整備費は既存の会社よりも高い 機体表面に広告をのせた 機体当たりの座席数を増やした。 人件費削減のため安い労働力 (例:外国人,OB,パイロット、契約社員の客室乗務員) を使用。 旅行代理店を通さず、電話やコンビニなどを使用 搭乗率が7割を超えたら半額を続けたい 日本の運賃は外国 (アメリカ、東南アジア、等) と比べて割高 日本エアシステム (業界最大手) の路線の7割は赤字。だから、赤字路線は切り捨てた。 日本航空は、2つの赤字路線を子会社にうつした。 コメンテーターは、生っ粋の規制緩和論者 内部補助により赤字路線を維持する。 大手航空会社の経営統合が進展 (2002年) 日本航空システム = 日本航空 (JAL) + 日本エアシステム (JAS) 2大航空会社の激突と競争激化 全日空 (ANA) と日本航空システム 多様な運賃やサービスの提供 (例:バースデーサービス - 1万円でどこにでも行ける) 高度成長までの航空産業 政府による需給調整規制の実施 - 供給過多にならないよう新規参入を規制する 航空法 (1952年) によって規制秩序が確立。