2004-10-08 ■ 金 神奈川大学 講義科目 2004年度科目 3限 物流論 齊藤実 出欠・小テスト - ヤマト運輸による郵政公社提訴をあなたはどのように考えますか? 連絡事項 - プリント - 0 ノート 宅配便誕生以前 国が運営する官業サービス 郵政省の郵便小包 前島密 国鉄 (JRグループの前身) の国鉄手小荷物 官業サービスの特徴 競争がほとんどなく独占状態 低いサービス水準 長い輸送日数 (10日もかかったりする) 到着日時不明 集配サービスの欠如 (客は郵便局や駅まで荷物を持っていかねばならない)。 劣悪な接客サービス (「運んでやる」という発想) 輸送途上での荷物の破損 宅配便の誕生 小倉、日経BP 四半世紀 (25年)前の1976年に誕生 ヤマト運輸が「宅急便 (ヤマトの商標)」をスタート … 「国際宅急便」というものは存在しない (国際宅配便が正しい)。 その後、他の運送会社が参入 (一番多い時で40社を超えていた) - 参入ラッシュ、動物園 (クロネコ・ペリカン・カンガルーなど)戦争 異端児として誕生 大量生産・大量消費の時代に大量輸送が主役 宅配便は消費者の出す小型貨物を対象にする … コストがかかるので普通はやらない 当時は「ゴミ」として敬遠される (宅配便は)。 当時のベンチャービジネス 宅配便の特徴 宅配便の定義 30KG以下の小型貨物を対象 一口一個の貨物単位で発送 当初は消費者貨物を想定、後に商業貨物 民間企業は売上を伸ばすことが至上命令 (至上命題?) 消費者の便利さを追及 優れた輸送サービスの提供 サービスレベルの絶え間ない更新 宅配便の成長をどうとらえるか 技術革新の重要性 イノベーション (Innovation) 新しい製品・サービスの提供が世の中を変える 経済成長の原動力 技術革新の特徴 市場創造 創造的破壊 技術革新としての宅配便 新たな市場を創出 - 例: 単身赴任のビジネスマンが妻に洗濯物を送る,など。 郵便小包・国鉄手小荷物の衰退 - 小倉社長が規制に風穴をあけた。運輸省を批判する新聞広告を出して世論を操作した。