2004-06-24-Thursday

<講義 限="1" 講義名="交通論" 担当="齊藤実">
<日付 曜日="木">6/24
<小テスト>あり.質問 あなたが国土交通省の役人だったらどのようなCO2削減策を出すか?
<配布プリント枚数>0
<連絡事項>来週は休講(学会のため)

  1. 運輸部門の二酸化炭素排出
    1. 排出量が一貫して増加、日本全体の約2割
  1. 地球温暖化対策の展開
    1. 地球温暖化対策の基本的枠組み
      1. 国連主導での世界的な取り組み
      2. 1997年「京都議定書」の締結
        1. 気候変動枠組条約第3回締約国会議」(京都会議)
      3. 世界各国に温室効果ガスの削減義務
      4. 日本の温室効果ガス削減目標と対応策
        1. 2008年〜2012年に基準年(1990年)の6%減
        2. 地球温暖化対策推進大綱」(2002年3月)
        3. 京都議定書の国内担保法の公布(2002年6月) - ブッシュ政権アメリカ)は京都議定書を無視。それに比べて日本は淡々とやっている。
  2. 運輸部門のCO2削減目標
    1. わが国全体のCO2排出量の2割を占める運輸部門の目標値
      1. 基準年次(1990年)の17%増に抑制
      2. 1995年比と同レベル
      3. 何らの対策をとらない場合、2010年に基準年次の4割増が見込まれる
      4. 2010年時点で約4530万t - CO2の排出削減
  3. 運輸部門の地球温暖化対策
    1. 低公害車の普及
    2. 交通対策の推進
    3. モーダルシフトの推進と物流効率化
    4. 公共交通機関の利用促進
  1. 低公害車の普及
    1. 低公害車の開発普及
      1. CNG圧縮天然ガス)自動車 - 生協・横浜市営バスなどの車体にはCNG使用などと書いてある。
      2. 電気自動車 - 排ガスは出さないが、電気は火力発電所などでつくられる時にCO2を出す。
      3. メタノール自動車
      4. ハイブリッド(混血種・雑種)自動車 - トヨタプリウスなど。赤字覚悟で環境に配慮する企業であることをアピール。縦列駐車を勝手にやってくれる。エスティマ(ミニバン)にもハイブリッドモデルを投入。ホンダもシビッククラスに。
      5. 自動車税のグリーン化 - メーカーと経済産業省(旧通産省)は反対?
        1. 排出ガス及び燃費性能に優れた自動車に自動車税を軽減